最近ときめきのない貴女へ

 日本の女の子たちのハートを鷲掴みにしているというDS版の『ときめきメモリアル Girl's Side 1st Love』に、家人も例外ではなくハマッています。私もそのプレイぶりを隣から眺めているのですが、面白い。全体的にほのぼのした内容で、あまり大きな事件とかは起こらないあたりが、女性版らしい、のかな? 女性というのはこういうのにリンリン来るのかー、と今更ながらに感心。なかなか興味尽きぬものがあります。

 私のお気に入りのキャラは、担任の氷室先生。進路指導において「君の今の成績では就職先は限りなくゼロに近い」と真顔でぶったぎってくれる示現流の使い手です(「大学」じゃないよ、「就職」だよ)。他にも「私は君の前ではもう教師ではいられない」とか、この人はここぞというところで名言を吐く。人気も高いと聞きましたが、さもありなん。これほどのもののふは現代には少なくなった。私でも惚れちゃうね。

 あとのキャラは、「王子」「不良」「小動物」とかの定番で、ちょっとバラエティーに乏しいのですが、でも恋愛に個性は邪魔なので、これは製作側の熟慮の結果でしょう。ラスボスのけい君は『スラムダンク』の流川とだぶる。不思議系の天才なところとか、家からの距離で学校を選ぶあたり、似てる。彼がぶつぶつ呟く声は、タイガー・リーの芸風を意識しているに違いない(逆かもしれないけど)。私がキャラクターデザイン担当なら、変化球狙いで「仏教徒」(どの選択肢を選んでも一切好感度があがらない)と「貧乏人」(おごればおごるほど好感度があがる)という類型を入れますが、どうでしょうコナミさん。