日本パクチー党

 あんまり好きだという人を見かけないのですけど、何を隠そう私はパクチーコリアンダー)大好き人間。パクチーだけで三度の飯が食べられるほどのパクチー党。もし「パクチー丼」や「パクチー定食」などという勇猛なメニューを持つ店があれば、毎週通ってもいいぐらいです。パクチー以外にも、パセリなんかの香草が大好き。先祖は絶対東南アジア系だったに違いないと確信しています。

 でもパクチーをこれでもかと使う料理屋って、日本では少ないので、銀座プランタン8Fに入っていたベトナム・アリス(テーブルの上に付け合せのパクチーが置いてあって自由に使える)が閉店したときは意気消沈しました。こうなったら自分で栽培して食うか・・・と思っていたところ、ニューオープンのマロニエ・ゲートに出店しているという話。なんだ、隣のビルに移っただけだったのね。というわけで、喜びいさんで行ってきました。今日は胃にパクチー満タンに詰めこんだるで! ホー・チ・ミン同志万歳!

 で、感想はというと・・・あかん、見事に裏切られました。ランチの値段は、前と同じ1500円ですが、内容が恐ろしく貧弱化。以前は前菜に春巻きの大皿が出て、デザートにベトナムコーヒーまでついていたのに、今日は春巻きの小皿が付くだけ。主菜のフォーも麺がのびのび。おまけにパクチーは申し訳程度の飾り。ランチも一種類だけしか選べません。9月中だけの特別処置とは書いてあったけど、旧店舗のファンとしてはあまりにトホホな気分に。多分かなり経営が苦しいのでしょう。店の電気も12時にならないと付けないほど経費節減を徹底(多分そうだと思う。それとも他に何か理由があって暗くしていたのだろうか)。でも、このレベルであの値段では長続きはしないよ・・・。客も他の店に比べてそんなに入ってなかった。無理もない。

 思えばここ1,2年でお気に入りの店が次々に銀座から姿を消しました。フランス料理の「コクシネール」に焼き肉の「龍園」、そしてお好み焼きの「葉名菱」(もう一度あんず巻きが食べたい・・・)。

 このまま良店がまた一つ姿を消してしまうのでしょうか。ああ、私はこれからパクチーをどこで摂取すればいいのか。やっぱり自家栽培しかないのか。