導師の新刊:ジョー・セルコ『Thinking in Sets』

 ほほう、導師の最新刊が来年の2月に刊行されるそうですよ。ぱふーぱふー!

 「Thinking in Sets」――「集合指向的発想のススメ」、ですね。これは期待しないわけにはゆかないなあ。タイトルから推察するに、『SQL Programming Style』の第10章「Thiking in SQL」か「Thinking in Aggregates」のような感じでしょうか。原理と実践の架橋という導師の得意とする路線に違いない。もきゅもきゅしますね。

 日曜に調べものがあって『SQLパズル』を引っ繰り返えして読みました。何だか恥ずかしくて本になってからはあまり開いていなかったのですが・・・・・・、読み始めたらこれが面白くて止まらない。「そ、それで次はどんな解き方を? おおおお、そうくるかー。ああっ、そういうのあり?!」などと独り言を連発しながらぐいぐい読んでしまった。翻訳のときに何度も読み返して隅々まで知っているはずなのに、自分で訳した本でこれだけ時間が潰せてしまうのだから幸せなやつ。

 しかし「こう訳せばばよかった。あ、ここも訳注つけるべきだった」という欠点も今さら目についてしまうのが困りもの。村上春樹無人島に一冊だけ本を持っていっていいなら、自分の書いた本を持っていく。そうすれば永遠に時間が潰せる、と言っていたことがあるけど、ちょっと分かる気がしました。