自由主義者とならず者の間

 数日前、あの高橋洋一氏が窃盗容疑で書類送検されたという衝撃的なニュースが流れました。

 経済論客の犯罪というと、思い出すのは"ミラーマン"植草氏ですが、悪いけど日本を代表する経済的なリバタリアンの高橋氏とでは格が違う。本人も容疑を認めているようで、盟友の池田信夫氏も弁護に苦慮しています。

 既に功なり名を遂げて、社会的地位もあり金銭的にも不自由のない高橋氏のような人物が、たかが数十万円の金品を盗みたくなる、という動機は不合理なので、実態はよく分かりません。ボケたのではないかという適当な推測も出ているようですが、まだ裁判で有罪にもなっていないのに、これは失礼すぎる。

 でも、もし窃盗が事実だとすれば、本人にとっても日本にとっても残念なことです。財産権は、リバタリアンにとっては死守すべき重要な基本権のはずなのに、それを自ら踏みにじってしまったことになる。リバタリアンが財産権を守らなかったら、ならず者と変わらない。