1500ヒット記念コンテンツ (1)

 はてなブックマークで「リレーショナル・データベースの世界」が 1500 ヒットをいただいた記念コンテンツその一。「SQLを速くするぞ」を更新しました。

 いや、ありものの使いまわしで申し訳ない。でも、このテキストは最初期に書いたもので、もう時代遅れのところが多いのに未だに閲覧数が多い。そのため、いつかアップデートしなければいけないと感じていたのです。ちょうどよいモチベーションになりました。こういう機会でもないと、私はパフォーマンスについて書くことをしないから。

 というのも実は私、(DWH の仕事しているくせに)いまいちパフォーマンス・チューニングという分野の重要性を認められない人間で、いずれハードの力によってチューニングなんて必要なくなる時代が来ると信じています。その意味で、アプライアンス製品を見たときには我が意をえたりと思ったものです。正直、こんな作業に貴重な時間と労力を費やしたくないと思っているエンジニアは多い(はずだ)。それに、チューニングにはちょっと麻薬みたいなところがあって、「はまって」しまって不要なレベルのチューニングにまでこだわる、全体が見えないドツボ・エンジニア(D-Engineer)を作る危険がある。これは偏見かもしれないのだけど、チューニングってやるとやっただけの成果があがるので、楽しくて全能感を与えてくれるところがあると思う。私が警戒心を捨てられない理由です。

 でもまあ、当分の間はシコシコと索引作ったりパーティション区切ったりハッシュさせたり、ちまちました仕事に精を出さねばならない、というのも事実で、その意味ではまだこのテキストにも多少の役に立つ期間はあるのでしょう。