1500ヒット記念コンテンツ (2)
「リレーショナル・データベースの世界」のはてなブックマーク1500ヒット記念コンテンツとして、「国家・データベース・イノベーション」をアップしました。
本文でも書きましたが、今回、データベースの歴史を追ってみて感じたのは、リレーショナル・データベースが破壊的技術の典型で、その歴史はそのままイノベーションのジレンマのシナリオを忠実になぞっているということでした。
IBM は今でも「関係モデルを創始したのに、初動でヘタをうってみすみすトンビ(Oracle)にあぶらあげをさらわれた」みたいな批判を受けることがありますが、決して彼らは「ヘタ」をうったわけではない。その当時において、IMS に固執することは十分に合理的な根拠あってのことだったのです。むしろ、当時まだ正体の知れないリレーショナル・データベースの側に賭ける連中の方が山師だった。
まあこんな慰められ方しても IBM は嬉しくないでしょうけど、でもそう考えると、同社がなんでいま XMLDB にツバつけているのかも(憶測の域を出ないにせよ)分かる気がする。