雪見風呂

 一年の疲れを癒すため金曜から白石蔵王の旅館だいこんの花に行ってきました。例年なら12月の土日に空室など考えられないこの人気旅館も、今年は不況の影響か客の入りが悪いという。それならばと、きっちり2泊してお金を落としてきました。こういう楽しい交付金ならいくらでも地方にばら撒く気になるんだけどなー。
雪

 ちょうど木曜の夜から雪が降ったということで、旅館に着いたときには 5cm 以上積もっていました。昼から露天風呂に入って雪景色を眺めていると、いい気分です。職場のみんなが仕事をしている最中だと思うとなお気分がよい。思わず「ああ、まるで人がゴミのようだ」と三好達治ばりに詩情溢れる一句が口をついて出ます。斯く言う私も来週から「年末恒例:トラブルシュート地獄巡り」というありがたくないツアーに強制参加させられる身なのですが、一時そのことを忘れられます。

 部屋の前にちょこんと立っていた雪だるまがなかなか可愛くて、思わず写真を撮りました。私も真似して風呂で作ってみたのですが、胴体と頭のバランスが難しく、不恰好なのしかできない。とてもこんなとぼけた味わいは出せません。うまく作るものです。
雪だるま

 この旅館の部屋で私がお勧めなのは、部屋風呂なしで代わりに間取りが広い部屋です。どうせ露天風呂に入るので、部屋の風呂はあってもほとんど利用しないので、それなら値段の安い風呂なしの部屋の方がリーズナブル、という判断。でも今年みたいに寒くて、露天まで行くのが億劫だという人は、部屋風呂がある方が重宝するかもしれません。ご老人とか、露天に行って倒れたら冗談抜きにそのまま凍死してしまう(ここの露天は、使用中は他人が入れないよう道をロックするので、偶然通りかかった人が助けてくれる可能性は低い)。

 宿のご飯もいつもどおり美味しくて素晴らしいものでした。料理長の澤さんが野菜や果物の絵を描いた紙をランチョンマットとして使うのですが、来るたびに絵が上達している気がする。気のせいだろうか。最初にテーブルに生野菜をドン!と置かれて、好きなだけ齧ることができるのですが(写真右)、美味しいからと序盤でこれに手を出しすぎると、メインが待っている後半へ行く前にダウンすることになります。注意しましょう。

料理1料理2料理3料理4

 また、この旅館に来るのなら、一度は近所のドイツ料理屋ベルツで食べることをお勧めします。ソーセージなども美味しいけれど、ここのベーコンステーキは、まず他では食べられないぐらいハイレベル。歩いても行ける距離ですが、坂道だし歩道が狭くて隣を車がびゅんびゅん飛ばすので、宿に送迎(無料)を頼むとよいでしょう。土日は混みますが、平日だとガラガラです。