『WEB+DB PRESS Vol.60』「DBアタマアカデミー 第4回」

 『Web+DB Press』Vol.60 に「DBアタマアカデミー 第4回」が掲載されました。今回のテーマはクエリ・プランナ(特にオプティマイザ)の仕組みと実行計画についてです。これまでも折にふれて述べてきましたが、リレーショナル・データベースの理想は、ユーザがアクセスパスについて一切考慮せずに済むことです。アクセスパス決定なんていう低レベルな(物理レベルに近い、という意味で)作業にユーザの頭脳を割くことは非効率なので、そこはデータベースが責任もって処理します、というのがリレーショナル・データベースが掲げた理想でした。でも、誰もが知っているように、この理想はまだ実現されていません。画に描いた餅です。そのため、DB エンジニアは不本意ながらパフォーマンスの悪いクエリの実行計画を読む破目に陥っています。

 本稿では、紙幅の関係で実行計画の読み方についての解説までしかできませんでした。実行計画を見た後、つまりチューニングについては、次回で取り上げます。