東日本巨大地震におけるインターネット活用方法まとめ

 Twitter で流しているだけだと後で探すのが大変なので、東北地震関係でインターネットの使用に関して役に立ちそうな情報をまとめました。追加情報、間違いの指摘などありましたら Twitter かコメントで教えていただけると助かります。

 
災害ポータル

 警報・注意報、放射能漏れ、災害用伝言板、運行状況、電力・ガス・水道など。GoogleYahoo! が網羅的で、まずはこちらを見るのがお薦めです。

 

メディア

 NHK ラジオがネットでも聴けます。テレビもラジオも持っていない人でもスマートフォンがあれば視聴可能。

 聴覚障害の方へ。NHK を手話通訳&字幕つき中継しています。

 
医療、健康

 避難所での待機が長くなる人は、血栓症に気をつけましょう。

 風邪、インフルエンザ、下痢、破傷風などへの対策。

 インスリン入手のための相談連絡先について記載されています。

 東京大学理学系研究科の早野龍五教授が、ツイッター上で一般の方から寄せられた質問に回答した記録のまとめです。放射能汚染や被爆という言葉を聞いて何となく不安になっている方は、まずこちらを見て正しい理解を得ましょう。

 放射性物質のうち、最も危険なのが放射性ヨウ素です。これによる被爆を軽減するためには、事前に体内にヨウ素を蓄積しておくことです。枝野官房長官が、会見で政府としてヨウ素を確保していると発言しました。いざという事態になれば政府から配布されるでしょう。

 人工透析専門の医師が作る「日本透析医会」が、どの医療機関人工透析を受けられるかを専用のホームページで公開しました。

 ダウンロードに無線 LAN 環境が必要ですが、後述の無料アクセスポイントを使えば被災地の方でもダウンロードできるかもしれません。

 
安否確認、行方不明者の消息情報

NTT東日本では電話番号「171」で声による伝言を残せる「災害用伝言ダイヤル」を提供しているほか、ウェブでも「災害用ブロードバンド伝言板」を提供。同様に、NTTドコモKDDIソフトバンクモバイルウィルコムイー・モバイルの各社も「災害用伝言板」を設置している。

 今回、Twitter で著名人に呼びかけて行方不明者の情報を訊ねてもらうツイートが多く見られましたが、これは場当たり的なので、得られる情報も限られます。上記の Google サービスは、情報提供/情報収集ともに誰でも利用・閲覧可能です。

 
節電

 計画停電初日の節電効果が分かります。18時〜19時の需要状況は、地震を考慮しない場合の想定で、4,700万Kw。実績値は 2,800万Kw。素晴らしい成果。



 

メール・電話

 Web サービスの方が通常の携帯や固定電話より繋がりやすいかもしれません。

 現在、携帯と固定電話は繋がりにくい状況ですが、GmailHotmail などの Web メールやプロバイダが提供するメールサービスは比較的スムーズに繋がる可能性があります。スマートフォンを持っているひとは docomoソフトバンクの ショートメールよりもこうした Web サービスを利用する方がよいでしょう。その方が携帯や電話の負荷を軽減することもできます。


 
外国人の方へ

 英・中・韓国語などを通訳する無料電話サービスが24時間体制で開始。午前9時から午後8時までは3言語に加え、ポルトガル語スペイン語でも対応。通訳サービスの電話番号は 050-5814-7230。サービスについての問い合わせ先は 03-5366-6001。

 Free Translation Service available. For English, Chinese and Korean for 24 hours, for Spanish and Portuguese from 9:00 to 20:00. Contact: 050-5814-7230. About Service: 03-5366-6001

 
ネット接続

 ソフトバンクライブドアwi-fi スポットを無料開放しています。スマートフォンを持っている人には何よりありがたい措置。非常時につき暗号化などされていないので、悪用は厳禁。

 
ネトゲは我慢

 画像、音楽、動画などのデータはテキストデータの数百万から数億倍のデータ量を持っています。Youtubeネトゲでこれらを大量ダウンロードすると帯域を圧迫して本当に重要な情報の疎通に障害が出ます。少しの間、エンタメ系の通信は我慢しましょう。

 情報の収集や家族との連絡等のために、インターネット経由の通信を必要とされる方も多数いらっしゃいますので、不急の通信、たとえば、容量を大きく必要とする動画の再生等のご利用は、しばらくの間、できるだけお控えいただきますよう、特段のご配慮をお願いいたします。

 なお、Twitter はテキストデータのみならば、ピーク時間帯さえ過ぎればゴミみたいなデータ量なので、役に立つと思ったらどんどん呟きましょう。

 
寄付、募金

 Yahoo!、goo、grouponniftymixiはてななどのネット企業各社がインターネットや携帯から可能な募金を受け付けています。上記サイトからリンクを辿れます。こういう時は、直接物を送るよりお金を送る方が効率的です。赤十字など災害支援のノウハウのある組織にお金を渡して、上手くリソース配分してもらいましょう。男は黙ってクリック。女も黙ってクリック。

 
ボランティア、物資援助

 すぐにでもボランティアに駆けつけたいと思っている人も多いでしょうが、まだ待ちましょう。今は民間のボランティアが行って出来ることはありませんし、被災地に入るのすら困難です。また物資を直接送るのも、むしろ邪魔になるだけです。募金にしましょう。

 

デマ、ゴミ

 混乱時の Web には、意図してか不安にかられてついやってしまうのか、悪質なデマも飛び交います。枝野官房長官も会見で言っていましたが、こういう不確定情報に無闇に反応せず、冷静に真偽を見極めましょう。大半は「中国人が犯罪を画策している」とか「有害物質が雨に混じって降ってくる」とか、普通の心理状態なら誰も引っかからないような馬鹿な内容のものばかりですが、異常な心理状態ではこういう情報に心をかき乱されることもあります。


 
日本のために祈っている

最近どうもうまくいかない長年のパートナーも、何かと衝突しがちな隣人も助けてくれるそうです。終わったらちゃんと「ありがとうございました」と言おう。

  • NYT(米国)

日本だからこそ、世界最悪の地震でもこの程度の被害で食い止められているのだ、と。