国際

人はみな、ナチュラルボーン・キラー

New York Times の記事より。("When the Good Do Bad") 今月 11 日、アフガニスタンで民間人 16 人を米兵が銃を乱射して殺害した事件は、世界中に衝撃を与えました。単に痛ましい事件というにとどまらず、タリバンが米国との和平交渉を打ち切ると宣言するほ…

打算が地球を救う

COP15 が、すったもんだの末、法的拘束力のない協定合意で決着しました。その協定も、多くの具体的問題が先送りされ、長期目標の記載も削られるという弱いトーンのものに落ち着いた。メディアの中にはこれをもって、「地球救う」道筋頓挫という否定的な受け…

インセンティブとモチベーション

オバマ大統領が就任して1年もたたないうちにノーベル平和賞を受賞したことに、困惑と批判の声があがっています。まだ赫々たる実績がないのだから、これは当然の反応です。支持層である民主党側からさえ、おかしいという声があがっていて、ロバート・ライシュ…

『Economist』:家庭に一丁

先月末、アメリカのテネシー州でレストラン、バー、公園内に銃を持ち込むことを許可する法案が大差で可決されました。一度は州知事が拒否権を発動したものの、直後に議会であっさり引っ繰り返されて勝負あり。ついでに、裁判官が法廷に銃を持ち込む法案も一…

どれもこれもはとれません

先日もお伝えしたローマ法王のコンドーム否定発言について、『Economist』も批判の記事を掲載しています。法王の発言は「よく言っても現実離れしており、悪く言えば鈍感で冷酷」と酷評されています。 記事はまた、コンドームの適正な使用 ―― 特に売春婦とそ…

神は渇く

アフリカ訪問中のローマ法王が「コンドームはエイズ蔓延の防止策にならない」と発言したことが波紋を広げています。当たり前だけど、WHO や各国政府が早速批判している。日本政府は・・・興味ないだろうな。 この発言は、ショッキングなものではあるけど、で…

戸惑いの倫理学

昨日は風邪気味で、仕事から帰ってきてからずっと倒れていたのですが、村上春樹がイスラエルでガザ攻撃を批判する演説をしたというニュースを聞いたときは、「言ったな!」と快哉を叫びました。「卵と壁」という比喩が曖昧だとか及び腰だという批判もあるよ…

隠し砦には何がある

オバマ米大統領の政策は、経済面に注目が集まっていますが、彼が大統領に就任するや否や、速攻で決定した重要な方針の一つに、グァンタナモ米軍基地の閉鎖があります。 グァンタナモ米軍基地、別の名をグァンタナモ収容所。アメリカの天敵であるキューバ国内…