『WEB+DB PRESS Vol.56』「DBアタマアカデミー 第1回」

 『Web+DB Press』Vol.56 に新連載「DBアタマアカデミー」の第1回が掲載されます。新連載といっても、前号まで「SQLアタマアカデミー」をやっていたので、続けて読んでいる人には同じ連載のように見えるでしょうが、今回の連載は SQL からリレーショナル・データベース全般に話を広げています。DBMS 内部のアーキテクチャに重きを置く予定で、私にとってもこれは少し新しい試み。

 第1回で取り上げているのは、「バッファ」の機能について。何でデータベースはこんな緩衝材をかませるような、わざわざ複雑なアーキテクチャを作っているのか? そこにはとても悲しいトレードオフの物語があったのです……。

 なお、本文でも推薦しているRamakrishnan と Gehrke の『Database Management Systems』3rd ed.(通称「ウシ本」)は、大変良い本なので、ここでもう一度推しておきます。旧連載の種本はセルコでしたが、今期は本書に全面的に依拠していく所存です。

 世界中の大学で使われているスタンダードな教科書で、読めば DBMS について一通りのことが分かります。ただ、1000ページを超えることと、邦訳がないのが若干の欠点。

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