Economist：ムショ率ランキング

　アメリカ合衆国が一番が大好きな国民性であることは巷によく言われることですが、刑務所に服役中の囚人数ランキングでも、総数（230万人）および人口100万人あたりの比率（756人）で 2冠を達成。中国が総数では 2位ですが、これは母集団が多いからで、パーセンテージで見たらずっと少ない（本文中の in third place は in second place の間違いでしょう）。しかも思想犯や政治犯もけっこう収容されていることを考えれば、実際に犯罪を犯して収容された人数はもっと少ないでしょう。

　インドも同じく母集団が多いので総数では 5 位ですが、比率ではずっと下位になります。インドの場合、むしろ貧困層の数が心配の種です。

　わが日本は、この集団の中では総数は最下位、比率で見ても下位グループですが、何しろ相手が中国とかインドとかブラジルとか南アフリカなので、あまり素直に「安全神話健在」とは喜べません。このグラフの年次推移で見ると、明らかに増加傾向にあります。

1992 45,082 (36)
1995 47,398 (38)
1998 52,713 (42)
2001 65,508 (51)
2004 76,413 (60)
(数字は左から、西暦、囚人総数、人口100万人当たり囚人数)