2008-11-01から1ヶ月間の記事一覧

病気になるのは誰のせい?

麻生総理の病気になるのは自助努力が足りないからだという趣旨の発言は、それ自体としては別に珍しくも新しくもないものです。「健康管理は自己責任。だから病気になったとしても、それは自業自得。そんなダメ人間どもの面倒を国家が見る必要はない」という…

主観は客観を左右する

意外に知られていないかもしれないけど、失業率の計算では、そもそも仕事を探す気のない人は失業中でも対象に含まれない。だから失業率を減らす方法としては、雇用を作る以外にもう一つ裏技があって、失業者に求職する気をなくさせるという必殺技があります…

仕事くれ

GMはじめ自動車メーカーのビッグスリーが公的資金注入を見送られて倒産寸前になっています。先週のエントリに書いたように、私みたいな自動車嫌いは、こういうニュースを聞いたら基本的にはフハハハと笑っていればいいのだけど、でも笑ってばかりもいられな…

夢よもう一度

オバマ大統領が、国務長官にヒラリーを候補の一人としてあげているのをはじめ、閣僚人事にクリントン政権のメンバーを多く起用するつもりだ、というニュースが流れました。本当にこれでアメリカを変えられるのか、という不安視する声もあるそうだけど、でも…

天使でも救えない:『Touched by an Angel』

アメリカCBSのホーム・ドラマ『Touched by an Angel』を観たい。どうしても観たい。『ER』と人気を二分する長寿人気TVドラマなのに、日本版は私の知る限り発売されていません(日本版の情報お持ちの方はご一報を)。 内容は、題名からわかるとおり、神から遣…

草鞋おじさんの魅力:ジョン・ウー『レッド・クリフ』

ジョン・ウー『レッド・クリフ』を見てきました。映画は文句なしに面白かった。ちゃんと白い鳩も飛んでいた。普通、関羽と張飛のかげに隠れて印象の薄い趙雲がクローズアップされて格好よく描かれていたのはなぜだろう? まあ私も彼のような渋キャラは好きで…

大麻がそんなに悪いか。それなら・・・

『刑事コロンボ』を見ていたら、コロンボ以下登場人物が平気で飲酒運転をしているのを見て驚いた。昔のアメリカっておおらかだったのね。あるいは今でもそうなのだろうか。日本では飲酒運転の罰則は厳しくなる一方なので、世界的にもそうなのだろうと思って…

Netezza

SQL

どうもNetezzaがらみの仕事があるかもしれない。Oracle 一辺倒だった私も、ついにアプライアンス製品に手を出す日が来たか(まだ決定じゃないけど)。 最近はOracleもNetezzaをライバル視していて、HPと組んでハード一体型のデータウェアハウス専用DBHP Orac…

もう少し早く多様化してくれれば

携帯電話業界が不況というニュースがここ一月ぐらい繰り返し流れていますが、これはもう国内市場が飽和して久しいのだから、構造的に起こるべくして起こったものです。人口よりも多い台数が既に出回っているのだから、新規市場の開拓は難しい。これは先進国…

暗く狭いバケツの底:町山智浩『アメリカ人の半分はニューヨークの場所を知らない』

『ER』の第2シーズンを見ていたとき、二つ、アメリカ特有の社会事情が背景にあって理解できなかったシーンがありました。一つは、貧民街のアパートでアタマの弱い主婦が何かの薬品を製造していたことが原因で火事が起きるエピソードなのだけど(救急隊員のラ…

歌われなかった者たちへの賛歌:福岡伸一『できそこないの男たち』

福岡伸一『できそこないの男たち』を読了。前作『生物と無生物のあいだ』が消化にまつわる謎から生物の本質に迫る名著だったのに対し、今回はヒトゲノムにおける男性決定因子であるY染色体の仕組みとその発見にまつわる科学者たちのドラマがテーマ。前作の熱…

迷わず行けよ

電車の中吊り広告ですさまじいものを見てしまった。増えてるのね・・・おひとりさま。見たときは一瞬、定期刊行かと思ったけど、落ち着いてサイトを見ると、そうではなく増刊号だった。びっくりしたー。 最強! 負け犬トリオ 「おひとりさま街道」をゆく 香…

風と共に・・・

バラク・オバマがアメリカ大統領に選ばれ、ついにアメリカに黒人(と一般にイメージされている)大統領が誕生することになりました。いまちょうど青木冨貴子『「風と共に去りぬ」のアメリカ』を読み終えたところなので、あの奴隷制支持と差別主義の牙城だっ…

消費税が景気を救うなら

麻生総理が選挙前だというのに大胆にも消費税率のアップを検討していると発表して、うげっと思った人も多いでしょう。私の周囲にも、このニュースを聞いていよいよ今のうちにマンションを買っておくか、と呟いている人がいます。でかい買い物のときは消費税…