2012-01-01から1年間の記事一覧

Club DB2 でゲスト講師をしました

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昨日 7/13 に渋谷マークウェストで Club DB2 のゲスト講師としてお話をさせていただきました。RDB の設計における物理と論理のせめぎあい(トレードオフ)というテーマで、前回以上に自由に喋らせていただきました。いつもながら運営の寛大な方針に感謝して…

Club DB2 で講師をします

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7/13(金)の Club DB2 で講師をやります。タイトルは「達人が語る こんなデータベース設計はヤダ!」。場所は渋谷で、19時〜21時の予定です。Ustream 中継も行われるので、遠方の方や時間の都合がつかない方はこちらで視聴することもできます。

豹変しない日本人

先週、大阪市の橋下市長が、関西電力の大飯原発の再稼動を容認する声明を出しました。これまで積極的に脱原発の方針を推し進め、原発の再稼動にも反対してきた橋下氏としては、ほぼ180度の方針転換といってよい内容です。 長期的な方向性としては脱原発にも…

幸せになる働き方:御手洗瑞子『ブータン、これでいいのだ』

本書は、コンサルタントである著者が、約1年間、ブータン政府職員として働いた経験をもとに書かれた見聞記です。実際に住んで現地の人と生活をともにした人ならではの生き生きとした描写が、ブータンの人々への暖かい共感とあいまって楽しみながらブータンに…

頑張れ共和党:『スーパーチューズデー』

評価:☆☆☆★★ 映画の出来としては、特に見るべきもののない凡作です。もの凄くひどいわけでもないのですが、わざわざ映画館に見に行くほどのものではありません。金曜ロードショーでやっていたら見てもいい、というレベル。というわけで評価は★二つ。(ちなみ…

人はみな、ナチュラルボーン・キラー

New York Times の記事より。("When the Good Do Bad") 今月 11 日、アフガニスタンで民間人 16 人を米兵が銃を乱射して殺害した事件は、世界中に衝撃を与えました。単に痛ましい事件というにとどまらず、タリバンが米国との和平交渉を打ち切ると宣言するほ…

初代アンドロイド:ヴィリエ・ド・リラダン『未来のイヴ』

理想の女を追い求めて破れる男、というのは、古今東西、文学に繰り返し現れるテーマです。ビッグネームだけを追ってみても、古くは『源氏』、近代には『ファウスト』という古典を挙げることができます。前者の主人公は幼女誘拐&監禁飼育という現代のアダル…

新著が出ます:『達人に学ぶDB設計 徹底指南書』

DB

3/16 に新著が出ます。タイトルは『達人に学ぶDB設計 徹底指南書』。名前からピンと来た方もいるかもしれませんが、『達人に学ぶ SQL徹底指南書』の続編に当たります。本の装丁も同じ轟木亜紀子さんにお願いしたので、シリーズものっぽく仕上がっています(…

教父たちの遺産:八木雄二『天使はなぜ堕落するのか』

評価:★★★★★ 哲学の分かりにくさには、大きく二つの種類があります。一つが、純粋に論理的な難しさ。特に強い論理性への志向を持つ現代の分析哲学などを学ぶと、論理学や数学と類似の難しさを感じます。 哲学のもう一つの難しさは、もう少し根が深く微妙なも…

「SQL緊急救命室 第6回」

SQL

最近いろいろ立て込んでいて周知が遅れてしまいましたが、『Web+DB Press Vol.67』に「SQL緊急救命室 第6回」が掲載されました。今回のテーマは「更新」。 SQL は、もともと検索用途を中心に想定して開発された言語であるため、更新機能は貧弱でした。今でも…

選択可能性と差別

最近、企業の新卒採用活動に色々とユニークな動きが出てきています。ユニクロが大学生の学年に関係なく通年で採用活動を行うことを表明したと思ったら、今度は 100 年近く続く出版社の老舗岩波書店が、応募要件として社員や著者の紹介状が必要なことを宣言し…

「SQL緊急救命室 第4回」が Web 公開されました

SQL

技術評論社のサイトに「SQL緊急救命室 第4回」 今回のテーマは「スーパーソルジャー病」です。優秀なプログラマが陥りがちな間違いの一つが、難しすぎるコーディングをすることです。もちろん高度なコーディングが必要とされる局面はあるのですが、テーブル…

世界の DQN ネーム事情

The Economist の記事より。("Baby names") DQNネーム、あるいはキラキラネームと呼ばれている名前があります。子供に付けられる、奇抜で読みにくいことを特徴とする名前のことで、大熊猫(ぱんだ)君とか今鹿(なうしか)ちゃんとか、結構な破壊力を持つ名…

公共事業としてのセンター試験

先週の土日はセンター試験でした。受験生にとっては人生を左右する 2 日間だったでしょうが、センター試験というのは、見方を変えると巨大な公共事業という側面を持っています。受験生から集める受験料(検収料)だけでも毎年 100 億前後にのぼり、多くの人…

ヨドバシカメラとアップルストアの違い

The Economist の記事より。("The cost of a free ride") 皆さん、ネットショッピングはするでしょうか? する、という人たちにお聞きしたいのですが、こんな行動を取ったことはないでしょうか。 まず、下見をするために、実物を置いてある店舗まで出かけて…

人に本当のことを言わせる方法

昨年の大晦日、オウム真理教の特別手配犯になっていた平田信容疑者が警察に出頭するという事件がありました。このときの経緯は、平田容疑者は警察に出頭するも、イタズラだと思われてなかなか本人だと信じてもらえず、たらいまわしにされるという喜劇的なも…

フリーライダー化する女性たち

職場に女性が進出するようになって以来、出産・育児休暇を取得する女性の職場での処遇というのは、常に論争の的です。特に、企業は規制によって出産を理由に解雇することができないため、女性には制度を悪用してフリーライダーになるインセンティブがあるの…

階級社会アメリカ

New York Times の記事より。("Harder for Americans to Rise From Lower Rungs") 日本はいま、階層が二極化しているだけでなく、階層が固定化される社会に向かっていると言われています。親が貧乏だと、子供も満足に教育を受けられず貧乏なまま人生を終え…

江戸時代のオリンパス

この時期の定番ドラマのひとつに『忠臣蔵』があります。主君の名誉を守るため、政敵の家に押し入って敵討ちを果たして、最後は全員切腹するという、元禄赤穂事件を題材にした日本人なら誰でも知っている物語です。この特異な物語にひきつけられるのは日本人…