2007-06-01から1ヶ月間の記事一覧

太陽と帰納と我らが世代

昨日は褒めた内田さんですが、今日は批判を一つ。 いま25〜35歳に該当する世代は、卒業が就職氷河期にバッティングしたため、あまりいい仕事にありつけず(あるいは全くありつけず)、辛い立場に置かれています。無能な人も辛いけど、有能な人も、なまじ処理…

ボンクラの諸君に告ぐ

私が私淑する師匠の一人、内田樹さんが「ボンクラ」と呼ばれる一群の人々について素敵な考察をしています。詳しくは「おとぼけ映画批評」の『ブキー・ナイツ』の回を見ていただくとして、一言で言えば、「幸せに〜なりたいけど〜頑張りたくない〜」というあ…

ニーシング(Niessing)

昨日は銀座へふらふらと出かけました。キリスト教関係の書籍で有名な教文館の4階、カフェ教文館で本を読みながら時間つぶし。ここの喫茶はこじんまりしてて私のお気に入り。 そのあと天賞堂へ出向いて、ドイツはバウハウスの流れを汲む宝飾ブランドニーシン…

SQLと再帰集合

「リレーショナル・データベースの世界」に「SQLと再帰集合」を追加しました。「はてなブックマーク1000件ヒット記念」コンテンツの続きです。これは前から書いておきたかったテーマなので、いい機会でした。最初にノイマン型再帰集合の使い方を見た人は、例…

データベースとアメリカ文化

「アメリカ人ほどマーケティングが好きな国民はいない」とは、このブログでも度々紹介しているマッツァリーノの言葉です。実際、映画の結末を複数パターン用意して、試写会で一番ウケが良かったものを採用する、なんて話を聞くと、その筋金入りの実証主義に…

オスカー・ワイルドと過剰の経済学

今日、久々にオーウェルの「オスカー・ワイルド「社会主義下における人間の魂」の書評」を読み返して注を付けたりしていたんですが、そこで思ったのです。 いや、オーウェルはいつも通り冷静で、悲観的だけど絶望はしない、大人な文章なんですが、批評の対象…

梅田望夫・茂木健一郎『フューチャリスト宣言』

Webの中のアナーキスト:梅田望夫・茂木健一郎『フューチャリスト宣言』 本書は、インターネットが人間と社会にどういうインパクト与えるか、そして私たちはその技術にどう関わっていくべきかを素描した大胆な本です。Google、Wikipedia、YouTube、ブログな…

酒蔵ラーメン

CodeZineの原稿を脱稿。今回もさくっと終了。さて、次回は何でいくかな・・・。 昼ご飯に銀座の北海道館で買ってきた酒蔵拉麺 みそ味を作る。白菜、ねぎ、エリンギ、卵などありったけの残り物を入れてぐつぐつと煮込む。 うまい。酒粕が非常にコクのある味わ…

はてなブックマーク1000件突破記念

全国のDBエンジニアの皆様から熱い支持をいただいております「リレーショナル・データベースの世界」が、めでたく「はてなブックマーク」で1000件を突破いたしました(ちなみに、はてなブックマークもWeb2.0。不特定多数の人に一人一票与えて「投票」しても…

Web2.0は民主主義の理念を実現するか? (3) 「みんなの意見」は案外

経済学者の小島寛之さんが著書でこんな話を紹介しています。 小島さんの友人が小学生のとき、クラスで「立方体を平面で切ったら切り口はどんな図形になるか」という話題になったそうです。大半の生徒たちの答えは「そりゃ立方体なんだから、切り口も正方形に…

Web2.0は民主主義の理念を実現するか? (2) Google

Google のサイトには10箇条の経営理念が掲載されています。「一つのことを極めろ」とか「スーツなんか着なくていい」とか、アメリカ企業らしい言葉が並ぶ中、妙なのが第4条: 民主主義はWeb上でもうまくいく(Democracy on the Web works) 検索エンジン(だ…

Web2.0は民主主義の理念を実現するか? (1) Wikipedia

Wikipediaに代表されるWeb2.0(曖昧な言葉ですが、当面「誰でもコンテンツ制作に参加、または評価できるWebサービス」の意味で使います)は、アメリカ型民主主義の理念をインターネット上で実現しようとする技術です。どんな理念かというと、「多数が支持す…

our music

テレビをつけたら偶然、鬼束ちひろがプロデューサーの小林武史と対談してました。おやテレビで見かけるとは珍しい。 小林「何で音楽をやめたの?」 鬼束「ぶっちゃけ、タレント活動がうざかったんですよね」 そりゃこの人にタレントは無理だよ。 久々に見る…