2007-01-01から1年間の記事一覧
今日、久々にオーウェルの「オスカー・ワイルド「社会主義下における人間の魂」の書評」を読み返して注を付けたりしていたんですが、そこで思ったのです。 いや、オーウェルはいつも通り冷静で、悲観的だけど絶望はしない、大人な文章なんですが、批評の対象…
Webの中のアナーキスト:梅田望夫・茂木健一郎『フューチャリスト宣言』 本書は、インターネットが人間と社会にどういうインパクト与えるか、そして私たちはその技術にどう関わっていくべきかを素描した大胆な本です。Google、Wikipedia、YouTube、ブログな…
CodeZineの原稿を脱稿。今回もさくっと終了。さて、次回は何でいくかな・・・。 昼ご飯に銀座の北海道館で買ってきた酒蔵拉麺 みそ味を作る。白菜、ねぎ、エリンギ、卵などありったけの残り物を入れてぐつぐつと煮込む。 うまい。酒粕が非常にコクのある味わ…
全国のDBエンジニアの皆様から熱い支持をいただいております「リレーショナル・データベースの世界」が、めでたく「はてなブックマーク」で1000件を突破いたしました(ちなみに、はてなブックマークもWeb2.0。不特定多数の人に一人一票与えて「投票」しても…
経済学者の小島寛之さんが著書でこんな話を紹介しています。 小島さんの友人が小学生のとき、クラスで「立方体を平面で切ったら切り口はどんな図形になるか」という話題になったそうです。大半の生徒たちの答えは「そりゃ立方体なんだから、切り口も正方形に…
Google のサイトには10箇条の経営理念が掲載されています。「一つのことを極めろ」とか「スーツなんか着なくていい」とか、アメリカ企業らしい言葉が並ぶ中、妙なのが第4条: 民主主義はWeb上でもうまくいく(Democracy on the Web works) 検索エンジン(だ…
Wikipediaに代表されるWeb2.0(曖昧な言葉ですが、当面「誰でもコンテンツ制作に参加、または評価できるWebサービス」の意味で使います)は、アメリカ型民主主義の理念をインターネット上で実現しようとする技術です。どんな理念かというと、「多数が支持す…
テレビをつけたら偶然、鬼束ちひろがプロデューサーの小林武史と対談してました。おやテレビで見かけるとは珍しい。 小林「何で音楽をやめたの?」 鬼束「ぶっちゃけ、タレント活動がうざかったんですよね」 そりゃこの人にタレントは無理だよ。 久々に見る…
論理とお笑いの融合:パオロ・マッツァリーノ『つっこみ力』 私は自分自身、古い啓蒙主義者ですし、読む本もそっち方面に偏っています。こないだ紹介した内田・山形の両氏のほかに戸田山和久、谷岡一郎、宮崎哲弥、等々。 これらの人々の力量と志は、それは…
少し前、いよいよ民間刑務所が出現する、というニュースが流れました。「小さな政府」路線の一環ですが、同じ機能を果たすのに民間経営に任せた方が低コストに実現できるなら、確かに一考すべき案です。 この動きの前提には「犯罪者はこれから増加の一途を辿…