鳳陽、IU(E) = E

 今年の5月に書いた「SQLで集合演算」という記事で、集合演算子が持つ冪等性という性質を紹介したのですが、そういえばインストールとアンインストールをまとめて一つの演算と見なせば、これも冪等性を持つと言えるのだな、とふと思う。アンインストールしたことで、マシンの環境がインストール前に戻るわけですから。この演算を「IU」、マシン環境をEとすれば、IU(E) = Eというわけか。もちろん、何度繰り返しても結果は不変だから IU(IU(IU(E))) = E

 もっとも、この原則を破っているソフトウェアもしばしば見かけます(マイクロソフト製品は多い気がする。シェアが大きいから目立つだけかもしれないけど)。「アンインストールしても環境が元に戻らなくて困る」というぼやきは、結構プログラマやSEの口から多く聞くものですしねえ。冪等性というのは私たちが思っている以上に、美しいシステム開発のためにもっと重視されるべき概念かもしれない。

 夜は久々に行きつけの鰻屋へ。ワラサの刺身が肉厚で脂がのってて美味しかった。ブリより味わいが上品な気がします。鳳陽というお酒が美味しかった(多分リンク先で合ってると思う)。呑めない私でも何とか啜るぐらいはできる優しい口当たりのお酒。逆に酒に強い人ほど飲みやすさのあまりガブガブのんでフラフラになってしまうそうな。