小ネタ:Oracle 10g XE のサイレントインストール

 Oracleについての小ネタです。このソフトを使ってない方は読み飛ばしてかまいません。

 Oracle社は、Oracle Database 10g Express Editionという体験版(略して「XE」と呼ぶ)を無料配布しています。表領域が4Gまでとか、インスタンスをCPU一つにつき一つしか作れないとか、機能はStandard やEnterprise などの商用に比べると劣りますが、基本的なことはできるし、個人利用はもちろんOK、開発に使うのもOK、再配布するのもOK、という制限の緩さで結構広く使われています。WindowsLinux 版があります(リンク先はWindows版のサイト)。

 それで、再配布されることを念頭においてのことでしょう、サイレントインストールをするための設定ファイル(応答ファイルまたはレスポンス・ファイルと呼ぶ)も提供されています。リンク先のサイトの下の方にある、拡張子が「iss」になっているファイルです。これを使うとサイレント・インストールができます。具体的にコマンドラインで書くコマンドは、マニュアルの「4.2 Performing a Silent Installation of the Server」に書いてあります。しかし英語しかマニュアルがないのが、日本でのXEの普及をいまいち阻んでいるところです。Oracle社には是非日本市場の再評価をご検討いただきたい。

 サイレント・インストール時に設定ファイルの中身を変えると、デフォルトのインストール先のディレクトリ、sys/systemの初期パスワード、TNSポート番号、HTTPポート番号、MTSポート番号も指定できます。なかなか細かい配慮。でも残念ながら、「XE」というインスタンス名やCHARACTER_SETは変えられない。まー無料ではここらが限界かもね。それ以上やりたければ御代を・・・ということでしょう。

 以上、小ネタ終わり。