退屈がそんなに悪いか

 技術評論社から8月8日に開催されるサーバ/インフラ Tech Meetingという勉強会に招待されたので、ノコノコ出かけることとなりました。本来ならWeb系の開発経験ゼロという私みたいな人間はお呼びでないのですけど、『Web+DB Press』で連載をしているというヨシミで誘っていただきました。もともとそういう枠が設定されているようだったので、私が辞退しても一般の方に席が譲られるわけではなさそうだったので、それではとせっかくの機会なので出向くことに。Web素人なのであんまりレポートは期待しないで下さい。

 シリーズ物を一気見する癖が抜けなくて、先週も『Sex And The City』『涼宮ハルヒの憂鬱』を一気見。

 前者については特に言う事なし。まあよろしくやってくれ。
 後者については、うーん、現代日本では毎日の生活が単調で退屈で凡庸で、時々ぶっ壊してやりたくなるという気持ちは分かるけど、だからって世界を気分次第でボコボコ壊されてはかなわない、というのが正直な感想。

 最初は「かわええのー」と思ってみていたけど、途中から段々腹が立ってきた。今の日本には宇宙人も未来人も超能力者もいないけど、その代わり戦争もハイパーインフレもペストの流行も人身売買も飢饉もない(人身売買はそうでもないか)。私たちの先輩方はみんなそのトレードオフの計算をして、今の世界を、意識するとせざるとにかかわらず、選んできたのだよ。

 それに、世界が退屈なことは本当に世界の側の責任かね? 一度でも自分で「面白いこと」を作り出そうとしたことがあるだろうか? 面白いこと探したいなら、一度この世界の凡庸さを認めて、自分の立つ場所を地道に掘り起こす以外に方法は無いと思うのだけど、でもそういう泥仕事はおててが汚れるから、ハルヒちゃんは嫌なんだろうね。架空のキャラクタにここまで反感募らせたのは『デス妻』のスーザン・メイヤー以来だよ。小泉君もキョン君も、こんな奴のたいこもちやめなよ、二人ともいい男なんだから。