ドラマが人生の喩えなのではない。人生がドラマの喩えなのである。

 本日は研修でOracle 経験者のための SQL Server 2008 1 日間集中講座に出席。講師はDB界のゆうこりんこと林優子さん。Oracle裏切って大丈夫なのかしら、と余計な心配をしつつ聞きにいったら冒頭から「Oracleを既に使っている方には特に目新しい感動はありません」とクールなパンチをかましていた。Oracleの概念にひきつけた解説は、なかなか分かりやすくて勉強になりました。

 セミナーの中で、林さんがBIやデータウェアハウスについて触れて、「Oracleマイクロソフトも、この分野にいまもの凄く傾注しているのだけど、私たちユーザにはあまり関係ない」という発言をしていて、そうだろうなあ、と苦笑させられました。会場の中でデータベースをBI的に使っている人に挙手を求めたときも、数えるほどしか手が挙がらなかった。データを統計的に処理して経営などの意思決定に生かそうという実証的なビジネス・スタイルは、日本には根付かない。この問題は、私もこのブログで書いてきたし、今年のデブサミでもテーマに取り上げましたが、今日改めて再確認。

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 最近は日本のドラマに見るべきものがないし、一ヶ月有効という太っ腹なツタヤの半額券が当たったので、せっせと海外ドラマの一気見にせいを出しています。今月は『ER』のファースト・シーズンと『刑事コロンボ』をどかっと借りてきて見ています。何度も繰り返し言いますが、アメリカのドラマはレベルが高い。この2作も既に名作としての評価は確立されているので、いまさら私が誉める必要はないけど、夏に見ていた『ツイン・ピークス』や『デスパレートな妻たち』も圧倒的な面白さだった。ちょっと今の日本のドラマに太刀打ちできる余地はない。こういう格調高いドラマを受け入れる視聴者層は、決して日本にも少なくないと思うのだけど(事実、『ER』は日本でも悪条件にかかわらず高視聴率を取っている)、何で民放のドラマでこういうの作れないかなあ。

 そのためには、海外の秀作ドラマを、今みたいにNHKこっそり深夜枠やBSで流すのではなく、もっと堂々とゴールデンタイムにぶつけて競わせた方がいい。それでこそ日本のドラマも磨かれるというものです。それでは勝ち目がないことを知っているから、確信的に隠しているのだろうけど、そんなパラ鎖していたら世界との差は開くばかりで、ジリ貧なのは眼に見えています。一時的に痛みは伴うだろうけど、長期的に見たら開国した方が絶対にいい。