読売新聞は、5/21 付けで「東電巨額赤字 国も原発賠償に連帯責任を」という社説を掲載しました。タイトルが示すとおり、政府も原発事故に責任を負うべき、と主張する内容です。その根拠は社説本文において明示されていないのですが、おそらくこれまでの歴代…
私はあまり時代劇を見ないのですが、『JIN』は 1st シーズンから断続的に見ています。先週の回を見ていたら、久しぶりに「ザ・時代劇」な拷問シーンを見かけました。和宮毒殺未遂の疑いをかけられた仁先生が取調べで石抱きの刑にかけられるのですが、先生は…
セックス(およびその代償行為)が体にいいのか悪いのか、という議論には長い歴史があります。人類発祥とともにある営みだから、もしかすると同じぐらい古い歴史があるのかもしれない。でも、本来が秘めやかに行われる行為なので、あまり大々的に調査の対象…
今週、民主党がマニュフェストで掲げていた年金の傾斜配分方式の具体案が明らかにされました。「社会保障と税の抜本改革調査会」(会長・仙谷由人官房副長官)がまとめたもので、骨子としては「現役時代の平均年収が 600 万円を超える人から次第に減額してい…
福島第一原発では、今も高放射線被曝のリスクを冒して多くの人々が原子炉の冷却に尽力しています。4月27日には、厚労省が通常時の線量上限である年50ミリシーベルトを撤廃する特例措置を決めるなど、作業員の健康リスクは高まる一方です。 そうした重大な危…
『Web+DB Press Vol.62』に「SQL緊急救命室 第1回」が掲載されました。 『Web+DB Press』誌での連載も 3 年目に突入。今期は 1 年目の「SQLアタマアカデミー」と同様、 SQL のコーディング・テクニックの解説を行いますが、以前とは趣向を変えて、物語形式を…
エクソシスト(悪魔祓い師)という職業は、その名前からタイトルを取ったホラー映画『エクソシスト』(1973)の存在もあって、悪魔に体を乗っ取られた人々の体から、宗教的儀式によって悪魔を追い出す「祈祷師」としてのイメージはよく知られています。このよ…
4/1 付けの New York Times に掲載された面白い記事。 インターネットには色んな機能がありますが、その中でも特筆すべき一つが、巨大な分散データベースとしての機能です。インターネットはほとんど無尽蔵の貯蔵庫で、しかも一度記録されたら半永久的に残り…
本日投票が行われた東京都知事選挙では、現職の石原都知事が半数近くの得票によって 4 選を果たしました。事前の予想とほぼ一致した結果でもあり、目立った政策的な対立軸もなかったことから、盛り上がりに欠ける終わり方をしました。東京 MX の出口調査によ…
東日本大震災は、長らく平和を享受してきた私たち日本人が、久しぶりに経験した非常事態です。この点に異論のある人はいないでしょう。非常時には、平時には見られない特異な現象が矢継ぎ早に起きます。原子力発電所の外部へ放射能が漏れたことによる退避勧…
技術評論社のサイトに「DBアタマアカデミー」の最終回「治療としてのパフォーマンスチューニング」が公開されました。 今回は、DB だけでなく、システムのチューニングを行うときの一般的フローを整理した内容となっています。チューニングを医師の行う「治…
一般に「日本型経営」と呼ばれる経営の形態があります。終身雇用と年功序列を柱とした、平等主義的かつ家族主義的なコーポラティズムの企業経営版です。戦中から高度経済成長期までの日本経済発展の基盤となった一方で、最近では、日本の経済的停滞の原因で…
防毒マスクに赤い大文字で「放射能がくる」という扇情的な表紙で帝都の話題をさらった今週号の『アエラ』は、炎上マーケティングの甲斐あってかなり売れているようです。コンビニなどでも売り切れでほとんど見かけない(トータルでこの手法が成功するかは、1…
電力不足による節電のため、にわかに東京では倹約生活が広がっていますが、実は節電が一番大変になるのは、冷房の電力需要量が増える夏場です。東京電力も「夏には東京都の千代田、中央、港の3区を除く20区でも本格的に計画停電を実施せざるを得なくなるだ…
今回の震災の特徴の一つは、直接被災した人たち以外にも、広範囲にわたって多くの人の生活に影響を及ぼしたことでした。多くの人が不安を感じている放射性物質の拡散や、本番は今夏だとも言われる計画停電は、東京以西の人々の生活にも大きな打撃を与えてい…
危機への対応というのはいつでも誰にとっても難しいものです。それが難しい理由は、滅多に起こらないから誰も正しい対処法を知らないとか、そもそも技術的に対応困難な状況に追い込まれるとか、挙げていけばキリがないのですが、中でも大きいのが、リソース…
Twitter で流しているだけだと後で探すのが大変なので、東北地震関係でインターネットの使用に関して役に立ちそうな情報をまとめました。追加情報、間違いの指摘などありましたら Twitter かコメントで教えていただけると助かります。 災害ポータル 警報・注…
技術評論社の『Web+DB Press』Vol.61 に「DBアタマアカデミー 第5回」が掲載されました。今回のテーマは、パフォーマンス・チューニング。DB に限定せず、一般的にシステムのチューニングを行うときのフローを整理しています。本文にも書いたけど、チューニ…
先週、CM自動飛ばし機能付き製品をつくっている三菱電機と東芝が、春以降この機能を搭載した製品を今後作らないというニュースが報じられました。これが小さからぬ波紋を呼んでいます。 HDD 搭載のレコーダやテレビが普及したことで、最近のテレビ視聴スタイ…
大相撲の八百長問題が世間を騒がせています。私は最初、これが違法行為であるため、それが非難を浴びているのだろうと考えていました。スポーツにおける八百長はその基本精神にもとるし、サッカーの TOTO ように賭博の対象になっている場合は明らかな詐欺行…
技術評論社のサイトに「DBアタマアカデミー 第4回」が掲載されました。今回取り上げたのは、クエリ評価エンジンと実行計画について。 RDBMS の大きな特徴は、それがユーザに手続きを考えさせることを止めさせたことです。SQL は宣言型言語と呼ばれていますが…
Facebook の創業者ザッカーバーグを描いた映画『ソーシャルネットワーク』を観てきました。脚本家は、私の中で世界最高に認定されているアーロン・ソーキン。『ザ・ホワイトハウス』ほどの深みある人間ドラマではなかったけど(何しろ主人公が好感度ゼロなの…
『Web+DB Press』Vol.60 に「DBアタマアカデミー 第4回」が掲載されました。今回のテーマはクエリ・プランナ(特にオプティマイザ)の仕組みと実行計画についてです。これまでも折にふれて述べてきましたが、リレーショナル・データベースの理想は、ユーザが…
本日はクリスマスでした。私みたいなおっさんともなれば、全く無関係な温泉に出かけるという自由な技も繰り出せるのですが、カップル化の社会的圧力をもろに被る若い諸君にあっては、イブからの 2日間をどのように過ごすかは、結構な悩みごとだったことでし…
「先賢の教え」という言葉があります。色々な経験を積んできた年長者は、若造が持ち合わせていない知恵や技術を持っている。砕けた言い方をすると「お婆ちゃんの知恵袋」です。リーマン・ショックを予測した金融界の鬼才タレブが勧める生存戦略は、「お婆ち…
集合知という概念は、現在では非常にポピュラーなものになりました。特にインターネット上では、ユーザがコンテンツ作成のプロセスに関与する Web2.0 の仕組みを正当化する重要なアイデアです。そして実際、集合知がかなり機能することも、多くの事例から実…
学校におけるいじめというのが、いつから存在しているのか知りませんが、たぶん学校制度の成立時からあったのでしょう。いじめが全国的に大きな問題として受け止められるようになったきっかけは、中野富士中学や愛知県西尾市中学で起きたいじめによる自殺事…
『WEB+DB PRESS Vol.59』に「DBアタマアカデミー 第3回」が掲載されました。今回のテーマはバックアップ/リカバリ。DBに限らず運用と信頼性設計のときには避けては通れない分野です。その意味で、DB に限らず広い範囲に応用できる内容になっていると思いま…
中国の民主活動家、劉暁波氏へのノーベル平和賞授与決定に際して、中国がノルウェーに対抗措置を取ったことは、改めて、中国が西欧的な社会原理を簡単に受け入れるつもりがないことを、世界に示しました。自由、民主主義、人権 ―― こうした西欧由来の概念は…
知ってる人は知っているかもしれませんが、私の仕事はシステム・エンジニアです。その中でも特にデータウェアハウス(DWH)という分野が、一応の専門ということになってます。これは、沢山のデータをドカンとデータベースにつっこんで、それを色々ひねり回し…